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二人は仲良く息ピッタリで歩幅を合わせておみくじが結んである場所に向かって走る。
「さすが愛ちゃん、二人の扱い慣れて来たね。」
「こう寒くちゃね、二人の扱いが上手いのは湊だよ。」
「そうかな?俺は楽しんでるだけなんだけどな。」
知ってる、二人をからかって…遊んでる時は本当に顔が生き生きしてるから…それはもう怖い程に。
「愛ちゃんは結んでこないの?」
「んーあたしはいいや、持っとく、なんかこれ御利益ありそうじゃん。」
「さっきおみくじは気にしないって言ってただろ。」
「良いおみくじは別。」
あたしはおみくじを丁寧に畳んで財布の中にしまう。
「なんかさっきの言葉深いじゃん。」
「…まあ、で?お前はどうすんだ?」
「??なにが?」
なにやら結ぶ場所でもめだした二人を止める為にそっちへ行ってしまった湊とチビ、愛華…。
三人がいなくなってせいであたし達は二人だけになった。
「宿命を受け入れるか、運命に抗うか。」
「あぁ…それね…。」
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