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そんなの、あたしの知ったこっちゃないし関係ない。
その時そん時の状況であたしはなにも考えないで行動するだろうし…。
あたしはただ真っ直ぐ走っていくだけだ。
それが宿命を受け入れるか運命に抗っていることになっているかはあたしにはわからないし、誰にも分からないだろう。
「さぁ?どうだろ。」
「…抗えよ、運命にも、宿命にも。」
晃の言葉にあたしは目を見開いた。
運命は変えられる、そういう言葉はよく聞くけど宿命を変えるなんて聞いたこともない。
ってか宿命って変えられないもんじゃないの?元々決まってるもんじゃないの?
でも…どこまでも真っ直ぐな晃の目を見ていれば運命も宿命も関係ない。
全部ひっくりかえせるような気がした。
「…そう、だね。」
「……。」
「今年はもっと頑張ってみようかなぁ…。」
「…一人で頑張るなよ。」
「分かってるって。」
相変わらず仏教面にもかかわらず声と、あたしに掛けている言葉だけは優しい、本当に晃は優しいなぁ。
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