お泊まり

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「じゃあお言葉に甘えて…。」 あたしは心の中で大袈裟にガッツポーズを作る。 よっしゃ!!これで母さんを仕事場から遠ざけられる!! 「お風呂ありがとう。」 「気持ち良かったー!!」 すでにパジャマと部屋着に着替えた2人が洗面所から出てくる。 「あっお帰りなさいお母さん琢磨お兄ちゃん!!」 「はいはいただいま。」 「お久し振りです、優香さん、琢磨君。」 「…百合…小さくなったか?」 「琢磨君が大きくなったんだよ!!」 百合と琢磨は久し振りの再会を喜び母さんも百合の頭を撫でる。 「……。」 ―――ついさっきから感じている違和感。 心がモヤモヤする。 別になにかに不安を持ってる訳じゃねぇし、不満を持ってるわけでもねぇ。 じゃあなんだ? 百合?琢磨?愛華?母さん? それともあたし自身? 「愛どうかした?」 「―――いや、何でもねぇや!! さっさと晩飯食っちまおうぜ!!」 「愛華お腹空いた―――!!」 「じゃあテーブル拭いてくれるか? 琢磨はチャーハン盛れ。 百合は母さんが動かねぇように監視!!」 .
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