お泊まり

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あ、後あたしもHSPの仕事中にわざわざ抜け出さなくても大丈夫になるし。 1週間、母さんに頼むか。 「分かった、1週間楽しんでこいよ。」 「やったぁ!!」 愛華の花の咲いたような笑顔にあたしのハートは打ち砕かれた。 「姉ちゃん、顔。」 琢磨に指摘されるほどあたしの顔はだらしなく緩んでいたらしい。 あたしは慌てて引き締めようとしたが…。 愛華を視界に入れる度に緩んでしまった―――。 ――― 「愛―――!!」 「んー…まだ寝かせろ馬鹿…。」 「朝だよ―――!!」 ユサユサと揺すられ眉が寄るが絶対に目は開けない。 なぜなら目を開けた瞬間に全てが終わるからだ。 「だからなんだよ…。」 「八時だよ!!」 八時…8時…はちじ…歯地字…? 8時!? 「はぁ!?」 あたしが飛び起きた瞬間目に写った物は8時3分の文字。 「ぎゃ―――!!遅刻―――――――――!!」 あたしは慌てて隣の2人と1人を叩き起こす。 「ヤバイヤバイヤバイ―――!! 起きろ―――!!」 .
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