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でもあたしは晃をコンビニで待たせてると思うし…。
元々寝坊してたし、風邪引いたって嘘付くか?
……やめよ。
今日はバーで集まりあるし、休むのはちょっと癪だ。
ゆーちゃんの反応もちょっと見てみたい気もするし。
「いや、あたしももう行かねぇと不味い。
だから百合が家の鍵閉めてってくれねぇか?」
「分かった!!」
「ほい、じゃあ鍵はポストの中に入れときゃ良いから。
あとは…これ。」
あたしは近くにあったチラシの裏にボールペンで書く。
「これ…。」
「あたしの携帯番号とアドレス。
またあたしが原因で喧嘩されちゃ溜まったもんじゃねぇからな。」
「愛ありがとう!!家に帰ったら電話とメールするね!!」
「おう、じゃあもう行くな。」
「行ってらっしゃい!!気を付けてね―――!!」
百合の頭を数回ポンポンと撫でると、あたしは百合を残し家を出た。
――――――
「…疲れた…ふぁ…。」
あたしは出るあくびを堪えられない。
今は着替えるために公衆トイレを目指している。
今日は大変だった。
晃には無言で遅いと言われ。
…しゃあねぇだろ!!昨日遅くまで酒盛りしてたんだからよー!!
湊には珍しいね、と、キラッ綺羅の笑顔で言われ。
…無言で百合について詳しく教えろって、目が言ってるんだよ!!
雅と涼にはストレートに百合について教えろって質問攻めに遇うし。
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