お泊まり

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「あー!! んなこと今考えることじゃねぇ!!」 今はとにかく急いでバーに行かねぇと不味いんだ!! 「うす!!」 あたしは鏡を見て最終確認をすると荷物を鞄の中に入れてトイレを後にした。 …トイレは意外と便利だと思いながら…。 「すいません、遅くなりました!!」 「大丈夫よー、今みんな集まったばかりだから。 ね?」 「……。」 咲さんがニッコリと笑いかけた先にはたんこぶを作った拓也。 …面倒、だな。 首は突っ込まないようにしよう。 卓斗も最早呆れを通り越して相手にすらしなくなっていた。 「お久、晃振りだな。」 「おう。」 あたしは晃の隣に空いていた席に腰を下ろす。 もうここがあたし専用の席になっているようだ。 「姫ちゃんこんにちは。」 「よっ!!」 「こんちゃ。 雅も相変わらずキンキンするわ、その髪色。」 「良いだろ!!好きでやってんだから!!」 あたしから吹っ掛けたが、面倒になり適当にあしらう。 「翔さんと魁さんは?」 「あの2人はこの2人と変わって警視庁に行ってる。 今回は武器の調達だけだったんだけど総監から話があるって言われてね…。」 「だけどオレはあ…いだ!! …姫と一緒に仕事がしたかったんだ!!」 .
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