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「飯澤先生かぁー。てか、今週の部活っていつだっけ？」
美並が聞く。
わたしたちの部活は活動が週に一回。いつもは木曜日なんだけど、たまに曜日が変わる。
「今週はえーっと、火曜日じゃない？」
「きゃー、明日からナオ先生が顧問だったらどうしよう！」
朝香が目をきらきらさせて言う。美並も楽しそうだ。
たしかに、あの先生が顧問になったら目の保養だと思う。
「玲衣ー、ナオ先生が顧問になったら、調理実習で作ったお菓子、先生にプレゼントしようよ！」
「いいねー！少女マンガみたい。青春だねー！」
「ちょっと、あたしはー？」
美並が不満げに言う。
「｢あんた、彼氏いるでしょーが！｣」
わたしと朝香の声が揃った。
火曜日。
わたしは一人、廊下を走っていた。
やばい。おそくなっちゃった。
生徒指導のおばさん先生が、今日に限って｢ちょっとアナタたち！スカートが短い！｣なんて言ってきたからだ。
膝下のスカートはいてる人なんて、いないっつうの！
そんなことを思いながら、旧校舎へ急いだ。
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