プロローグ

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「とにかくっ…―――」 いざこざが嫌いなマキちゃんが 場を収めようとする。 「社長が何の役にも立ちそうにならない直路ちゃんを呼んだにはそれなりの立派な理由があるのっ」 そんな俺邪魔なら呼ばないでくれ… 俺もそろそろ仏頂面をしていたのだろう。「なんぼで手を打つ…?」 親父が神妙な顔つきで聞いてくる。 俺が金で買収されるように見られたことがなによりショックだった。 「17000。」 俺より先にマキちゃんが言った。 その場を沈黙が襲う
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