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「シャイン!!また遊びに行くの?くれぐれも怪我だけはしないよーにね!」
「分かってるよ、かーさん!いってきまーす。」
俺は高い所によく登るけど、やっぱりあそこが一番居心地がいい*
人の賑わう街を駆け抜け一際目立つあの展望台へと足を運ぶ。あの場所はこの街のありとあらゆる場所を一望できるんだ。
「つ~いた…??」
誰か居る!?女の…子?こんな所に、どうして?下手したら落ちてしまう。ここから落ちたら命が一瞬でなくなってしまう!
「!?あなたどうしてこんな所に?」
それはこっちの台詞なんだけど…
「危ないわ!今すぐここをおりなさキャッ」
「危ないっ!!」
風に扇がれ落ちそうになった少女。俺は今その少女と手をにぎりあっている。-てっのんきに妄想してる場合じゃない。やばい。このままじゃ、二人とも冥界に、
ザザーッ!
「キャーー!」
「うわぁーー!」
落ちた。
「いっててて…?あれ?俺は今」
「落ちたのよ!私と一緒に!だから危ないっていったのに!!」
「落ちた!?じゃあ何で俺こんな無傷なんだろ?」
「それは私の術で…」「術っ!?すごいっ君、術が使えるの!?」
「ま、まあ」
「見つけた。ライカ。ライカ・ラミスト。」
「うっ。やばい。」
「誰?」
「誰だっていーでしょ。逃げるわよっ!」
「えっ?えっ!?何で俺も~」
タッタッタッ
「逃げても無駄だ。」
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