げんごろうのおねしょとおにたいじ

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 げんごろうがきがついたときには、どうくつのかべに手足がぜんぶなわでくくられていました。げんごろうは、なわをほどこうとしますが、なわはかんたんにほどけないようにしているので、なかなか外れません。  そこへやってきたのは、おにの子分でした。  「わしらにはむかったやつは、子どもであってもただではすまないぞ。おまえのおかあさんは、わしらのおや分があずかっているからな、ふはははは」  そういわれて、げんごろうもだまっていません。  「ぼくのおっかあになにをしたんだ! 早くおっかあをかえせ!」
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