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ある日、俺が1人でギターを弾いていると、足音が聞こえた。
徐々に、教室に近付いて来る。
カツカツと。
そして、足音が途絶えた。
俺は、ほっと胸を撫で下ろした。
でも、その安心感は一瞬で恐怖へと変わった。
ドアが開かれたのだ。
1人の男に。
「お前、ギター上手いな。一緒にやらないか?」
そう言われて俺はピクッと反応した。
嬉しかった。
でもそれ以上に恐かった。
また仲良しごっこみたいなのをして、いじめるんだろ?
こんな事を思ってはいけないのはわかっている。
でも、信じる事ができない。
だから俺は、「ごめん。」それだけ言ってその場から逃げた。
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