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ガチャ。
『私だ……。』
「あっ、師匠。どうもレイです。実は……。」
『荷物は着いたか?』
「あ、はい。着きました。」
『そうか、ならいい……。後は任せた……。』
ガチャ、ツーツーツー……。
「ちょっ、し、師匠?!くっ、切りやがった!」
私は仕方なく受話器を置くとため息を一つついた。
あの師匠が前言を翻す事は滅多にない。
任せたと言ったらそれまでだ。
「とは言ってもなぁ~……。」
私も実家に居候の身なので簡単には決めかねていた。
(一応母さんに聞いてみるか……。)
「別にいいわよ♪」
「へっ?」
母の返事はあっさりしたものだった。
「ご飯は作ってあげるけど、ちゃんとレイちゃんが面倒見てあげてね♪」
「あぁ……うん。」
「よろしくお願いします♪」
かくして脳天気に笑い続ける猫妖精ミカンとの共同生活が始まった……。
〓続く〓
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