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「キャーーーーッ!!」
突然発せられた叫び声に恭吾(きょうご)は不機嫌な面持ちで机に突っ伏していた顔を上げる。
「…人が寝てる時にうっせーな!お前ら!」
顔を上げた先には。親友の雅人(まさと)、その彼女の麻美(あさみ)、そして幼馴染の渚(なぎさ)の姿があった。
先程の叫び声も渚のものだった。
渚は頬を膨らませ怒った表情をしながら恭吾をキッと睨み付ける。
「はあ!?ここは教室!そして今は休み時間!
いっつもうるさい恭吾に言われたくないんだけど!」
「それはすいませんねえ…
だけどなあ、わざわざ人が寝てる机の端に腰かけて喋らなくてもいいんじゃないかな?」
「恭吾が麻美の隣の席なのが悪い!」
「クジで決まったんだから仕方ねーだろ!」
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