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「おい遥弥、ここは俺に譲れよ」
ニヤッと意地の悪そうな、そして子供のような笑みを浮かべる
兄さんがこう言う時は決まって何か策があるときだ。
「じゃあ任せるけど・・・
どうせまた目立ちたいんでしょ。」
兄さんが目立ちたがりなのは誰でも知ってる
呆れながら僕は言った
「そんなこと言うなよ、今回は兄弟のコンビネーションプレーなんだからよ」
「え・・・あれするの?」
僕は直ぐに気づいた
コンビネーションプレーなんて1つしか思い浮かばなかったから
「成功すれば俺達ヒーローだぜ!」
(もうあれでいくって勝手に決まってるし・・・)
相変わらずの性格だ
言い出すと引くことをしらない
でもやっぱり兄弟なんだろう
冷静に振る舞う僕でも内心は燃えていた
「じゃあいこうか。」
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