ドッペru原画ー ノ 参

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 踊り場の中央で、ただひっそりと佇んで、下ってくる僕と目が合って、対面した。  丁度、正面で、僕達は見つめ合った。 「よかった、話を聞き終わってそっちに帰るとこだったんだ。少し解ったこともあるから、どこかで話を……」  いや、そもそも、この時点で気がつくべきだったんだ。   「……身空木?」  身空木楓が、無表情で僕を見ている事に。 「シュウ」  そして、ゆっくりと近づけられる、その表情と、 「私はお前を――」  その唇と、 「  “ 愛してる ”  」  この踊り場が、合わせ鏡だったという事に。 「みう、ッっ!?」  そして僕は、身空木に唇を奪われた。  押し当てられ、両の腕で押さえ込まれ、体重を押し付けられ、唇の奧に忍び込まれ、掻き回され、吸われ、嬲られ、喰われそうになりながら、後頭部を強かに打ち付けて、僕の意識は陵辱され、どこかへと真っ逆さまに落ちていった。   §   §   §
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