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「椎名んちいるから、お前も来いよ」
と電話越しに要件だけ言うのは、高校の一つ上の先輩の蓮見。
「は?椎名んちって…」
「ああ。パチンコ屋の前!俺の車とまってるからすぐわかるよ。」
「いや、そうじゃなくってさ。
なんで私が行かなきゃならんのか?って事だよ。」
「は?じゃ待ってっから。」
前にも1度、蓮見から呼びたされ、椎名とやらとドライブに出かけた事があった。
でもその時、椎名は一言も喋らず仕舞い。
なんとなく、苦手なイメージ。
なのに、何故かそのパチンコ屋目指して車を走らせる私。
蓮見の言いなりになる理由は過去にある。
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