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「でお前はそれ以降もずっと聞いていたのか?」
聞いていたのであれば気を遣う必要がないから楽なんだがな。
「友達でいようって言ってたのは聞こえた」
「そこだけか?」
「聞こえたのは告白したところとそこだけ」
「それでおまえは俺に何を聞きたいんだ? 告白されたってことを確認したかっただけじゃないだろ」
「その告白した人あんたのところに全然来ないけどどうしたんだろうなーってことを聞きたいの」
ずっと俺の後ろにいるし今日もいわゆる友達としての活動をしてます。
「いやーそれはな」
「たっだいまー」
光のことを濁して言おうとしたらドアが勢いよく開いた。開けたのは
「どうも! お手洗いから帰ってきましたー」
女装をした光だった。
「あのー部屋間違えてますよ」
ほらっ、里穂のやつ普通に他人だと思ってるじゃないか。それだけお前の女装は完璧なんだよ。
「部屋はあってるよー理穂ちゃん、僕だよ僕、光だよー」
「えっ、えっ?」
「里穂、これが月曜に俺に告白してきたやつだよ」
「え、えーーーーーーー」
「これは趣味デース」
そのあと俺は里穂に俺が光から受けた説明を全部した。
なぜ里穂に女装のことを教えてかを光に聞いたら木村さんには大丈夫かなって思ったからだそうだ。
里穂は驚いていたが誰がどんな趣味をしてようが自由って考えらしく趣味なら構わないよと言っていた。
「けど光君、こいつに告白ってまじ? もしかして光君ってオネェ?」
「告白はマジだけど僕はオネェではないよ。男として大希君が好きなんだから」
「ま、まぁ恋愛は自由だしね」
里穂ー無理しなくてもいいんだぞー。
「木村さんだから教えただけだからあまり人には言わないでね」
「なんで私にはいいの?」
「大希君と仲良さそうだし悪い人には見えなかったから」
そんなこんなでカラオケは楽しんで終われたしむしろこの秘密を里穂が知ってればこれから遊びに行きやすいと思うんだよな。
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