2.魔法の国は不思議がいっぱい

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2.魔法の国は不思議がいっぱい

    一  さて、この先どうしよう。私が困っていると、 「ねえ、ホウキ持ってないの?」  今度は女の子から訊ねてきた。私はうんと答えると、彼女はちょっと待っててと言って、どっか行っちゃった。  また一人になっちゃった。何か寂しい。私がそう思っていると、ヒョイと女の子が、顔を出してきた。突然の事で、ビックリしちゃった。だって、いきなりだったから。 「ねえ、これに捕まって」  彼女が持ってきたのは、一本のホウキ。しかも、木でできている。 「どうやって捕まるの?」
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