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「もしもし」
おばあさんはまたもや、私に声をかけてくる。怖いと私は思った。だっておばあさんの目、死んだような目してたから。
「お嬢ちゃん」
「もう、ほっといてよ」
そう思った瞬間、体がヒュンと宙に浮いた。一瞬、何が起こったのかわからない。だって、一瞬の出来事だから。
「お嬢ちゃん、電柱に捕まって」
おばあさんにそう言われて、電柱を探そうとしたけど、目にゴミが入っちゃって何も見えない。ああ、私、一生このまま、お空に飛んでいくのかな。
とその時だった。
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