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沖田さんの爆弾発言に、ビクリと体が反応する。
まだ、居るの!?
とはいえ、沖田さんいわく1人だって言ってるし、こっちには近藤さんと土方さんと沖田さんが居る。
どう考えても潜んでいる御陵衛士の1人が不利だ。
「さて、5つ(いつつ)数え終わるまでにそこから出て来なかったら………完全な敵として判断し殺すよ?
……ひと~つ、。」
そうこうしている間に沖田さんがカウントダウンを始める。
「ふた~つ。」
それを止めることはしないが、近藤さんと土方さんが複雑そうに見守る。
なんか違和感が。
「3つ(みっつ)~。」
さっきは容赦なかったのに、今は選択をさせる猶予。
「4つ(よっつ)~。」
まだ私達を襲ってないから殺さず、降伏させるの?
………違う。
沖田さんはそんなに優しい人じゃない。
「…………5つ(いつつ)!」
猶予を与える沖田さん。
複雑な表情の近藤さんと土方さん。
意味するのはー………。
「いらっしゃい、平助。」
「招いてねぇくせに、そんな言葉をかけるな総司。」
かつての親しい人物、平助くんのためだ。
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