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「で?今回の任務って何なんだ?」
廃屋に入って間もなくセスクがアドルフにそう聞いた。
それにアドルフは目を見開く。
そして苦笑しながら
「お前、下手したら俺より大物かもな……」
と意味深な言葉を吐くと任務の説明を始めた。
「今回の任務は、まぁ、あれだよ……誘拐。40前後の男が下校中の女子高生を誘拐したらしい。」
「なんだ?MGOHっつーのはただの誘拐事件にも首を突っ込むのか?」
セスクがそう聞くとアドルフは頭を抱えた。
すると呆れ返っているアドルフの代わりにこれまた呆れ返っているアンがこたえる。
「あんたね……私たちがこうして出てるってことは被疑者が能力者ってことでしょ?」
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