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しかしどの部屋にも誘拐犯らしき人物は見つからなかった。
そしてこの最後の部屋のみ扉が閉まっている。
間違いなくここにいる、とセスクは考えた。
他の四人もそう考えたのか、顔を引き締めている。
「いいか?俺が扉を蹴破るから、後に続け。アンとアーサーは左を、セスクとヒバリは右を警戒してくれ。」
アドルフが小さな声でそう言うとセスク達は頷いた。
「んじゃ、さっさと終わらしてかえりますか。」
アドルフはそう呟くと文字通り扉を蹴破った。
アドルフが転がるように部屋に入るとセスク達も後に続く。
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