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厳密な分類をするのであれぱ人間ベースの超越種であり、犬の特徴を持った『鬼』という分類になる。
鬼とは、角があって肌が赤かったり青かったりとカラフルな感じを想像されるかもしれないが、厳密にはそうではない。
定義として教えられたのは『動物特異の特徴の一部を有する人型の生物』ということらしい。つまり、例えば角の特徴が大きい動物の鬼ならば角があったりもするだろうが、俺はそういう立派な角があったりはしない鬼だ、ということだ。
ちなみに俺は鼻が不自然に高く、嗅覚が異常発達の域を越えている。さらに、生えている耳が犬の耳で、毛まで生えている立派なものだ。
もちろん昔は隠していたが、今は顔の側面で立派に違和感を醸し出している。
見た目だけでは、俺は耳に獣耳を付けている痛い青年、という変人である。
そんな変人を容認してくれている変人が、そこで幼女とハシャぎまくっている金髪少女ことルーである。
本名不詳。様々な呼び名があるらしいが、この名前が一番呼びやすいかと思われる。
見た目はとりあえず大人なんだろうが、内面があんな感じなので子供っぽく見えてしまう。肩に掛からないくらいの金髪の上に、赤いダボダボな帽子を被っている。この帽子にどういう意味があるのかは分からないが、ルーさんがこれをとった所を俺は見たことはない。
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