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別に見たいとは思わないし、それがルーさんの特徴みたいなものだからそういうものなんだと思っていよう。
そしてそんな帽子も体の一部みたいなルーさんの、最大の特徴にして最も普通ではないところ。
それは、魔法使いである、ということだ。
この世界に魔法は存在する。俺のような異端者がいるということを容認してもらえれば、魔法や魔術の類なんかももれることなく存在しているということも理解して頂けるだろう。
ちなみに魔法には5つほど分類があり、ルーさんは4つ目の魔法『複製』という魔法を使う。
ここでは詳しい説明はしないが、そういう存在がいて、そういう存在としてルーさんがいるのである。
ちなみにルーさんはその魔法の力で寿命を無視して生きている。見た目がアレな割に実は齢200という大先輩だったりする。
尤も、魔法使いで長生きしているというだけで、俺とは違い立派に人間である。正式なフランス人である。それだけは認識を間違えないで頂きたい。
さて、そんな普通のルーさんと一緒にはしゃいでいる元気いっぱいな白髪幼女は、名をローレンという。
ただの子供。肌が白っぽく、白いコートを愛用していることから、全身真っ白と言っても過言ではない。
ルーさんの付き人で、俺より先にルーさんと旅をしていた気苦労の多い人物だ。
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