めろんぱん

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N「あれ、秀さんじゃん」 予想外の人物だった。 S「よっ。元気?」 N「超元気。急にどしたの?」 秀さんはエリート会社に 勤めてて忙しいはずなのに‥。 S「や、最近来なかったから   寂しがりなニシの事だし   誰か来てやんないと」 N「はぁあ?」 余計なお世話、って 笑えば秀さんも笑いながら。 N「‥‥‥」 さっきまであの人が座ってた 椅子に腰を下ろす。 S「あれ、メロンパン   またハマったの?」 N「あ‥‥。まぁ、ね」 S「‥‥悟くんでしょ?」 予想外の名前の登場に 驚いて顔を上げれば やっぱり、って秀さんは 眉を下げて笑った。 ねぇ‥‥。 なんで、みんな 悲し気に笑うわけ‥‥? N「秀さん‥‥」 S「ん?」 N「あの人さ、自分では   気付いてないだろうけど   たまに辛そうな顔   しながら笑ってる」 S「‥‥‥」 N「俺、正直に言えば   思い出すのが怖い。   でも思い出したほうが   いいのかな‥‥?」  
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