めろんぱん

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O『むりして思い出そうと   するのは危険だから   絶対にしちゃだめだよ?』 O『思い出さなくたって   黄は俺の大切な友達だし   また最初から思い出   作っていけばいいじゃん』 あの人に言われた言葉。 俺はその言葉に 完全に甘えてしまってる。 でもどう考えたって ある人の記憶から 自分の存在だけが 消えるのは辛いことで。 N「俺‥‥――」 S「無理はしない方がいいよ」 でも秀さんの言葉に遮られた。 S「急に思い出すのは   ほんとに危険だから。   ゆっくり時間かけて   自然に思い出そう?」 N「‥‥‥」 そして俺は。 N「うん‥‥」 結局甘えてしまうんだ。 ねぇ。 アンタは本当に 俺の友達だったの? それとも親友? 幼なじみ? ならなんで、いつも 辛そうな目をしてんの‥‥? 深い深い悲しみの目。 あの人は俺の特別な 人だったんだろうか‥‥。 考えても考えても 分からない。 俺は、いつまで あの人から逃げるんだろう。  
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