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あのあと、薬を貰って
帰ってきたら
すっかり日は暮れて
外は真っ暗で。
それ以上に自分の家は
暗くて静か。
O「やだな‥‥」
この暗さも静けさも
独りぼっちになった気がして
急に泣きたくなる。
少し落ちつきがなくなった
心に気付いて、俺は
冷蔵庫から飲み物、鞄から
精神安定剤をとり出した。
そして薬を口に
運ぼうとした瞬間。
♪~~♪♪~♪~~
鳴りひびく着信音に
俺の手がとまる。
仕方なく薬をおいて
携帯を見てみれば。
O「潤、くん‥‥」
友達の潤くんからだった。
あの日から、
すべてが狂った日から
もうすぐで1ヶ月が経つ。
誰が悪いってわけじゃない。
でも潤くんとは気まずくて
和が病院に運ばれた
あの日以来、一回も
顔を見ていなかったりする。
出ようか出ないか
迷っていると
着信音はぷつりと
途切れてしまった。
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