めろんぱん

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今日も焦らず いつも通りに。 辛くたって、笑え。 毎日、呪文のように そう言い聞かせる。 そうでもしなきゃ 黄を苦しめちゃうから‥‥。 着いた先は病院。 黄が入院してる場所‥‥。 238号室。 そこには西崎黄という プレートがあって。 俺はその名前を見ながら 最後にひとつ、深呼吸をした。 O「よし‥‥」 ドアに手をかけて ゆっくりと開けば。 N「‥‥‥」 きみの瞳が俺を映した。 隠しきれてない、顔に 書いてある"苦手"って文字。 そんな黄をみて 俺の心は苦しくなる。 いつもいつも このパターン。 N「わざわざ、毎日   来なくてもいいですよ?   俺この通り元気ですし」 そう言って、ふいっと 窓側を向いてしまった黄に 寂しくなりながらも ベットの横にある椅子に座る。 O「いいの、俺が   来たいだけだもん」 N「‥‥暇人ですか?」 O「ふん、暇人」 俺の言葉に、なんだそれって 少し笑った。 そう、これでいい。 黄の笑顔が見られるなら 俺は喜んで嘘の塊になる。 自分自身にだって嘘をつく。 O「それに…ニシは俺の   大事な"友達"だから」 きっと、これでいい‥‥―。  
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