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ゆせさん「(笑顔から普通の顔にすっと戻って)でゅー!」
とっさの事で避けられませんでした。
右目に入ったグーパンチ。
目は反射的につぶったのでかろうじて無事でしたが、結構な強さのものが決まりました。
私「いってえぇえ!!」
ついついお下品な言葉使いになります。
ゆせさん「(爆笑)」
メガネ「(爆笑しながら)ほーらなー!! 思ってるんだよ。まあ、仕方ないわ。あれだけ毎回してれば、誰だってそう思うって。」
部屋中、愛しの息子と旦那の笑い声でいっぱいでした。
笑いの絶えない家庭…。
確かに、今の状況はそれに近いかもしれません。
しかし!!
何かが違う!!
そーいうんじゃないんだよぉお!!
もっとこうキャッキャウフフーな仲良し家族☆みたいな笑いの絶えない家庭にしたかったんだよあたしはよ!!
なんだよごりらだと思ってるって。
お前らいつからごりらだと思ってたんだよ?
いつからか言ってみろやぁああ!!
湧き上がる憤りを心の中で叫びます。
声にはだしません。
大人だから。
彼等はそれからしばらく笑っておりました。
メガネが笑えばつられてゆせさんも笑う。
もう負のスパイラル。
お前ら、いつか覚えてろよ。
心の中で密かにまた叫びました。
声にはだしません。
大人ですから。
家庭内での私の立ち位置は、妻でもなく母でもなく、ごりらのようです。
最早人類ですらない。
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