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居間に入るとー
「…あ…。」
床にはあの叔母さんから貰った缶が
転がっていた。
…なんで?
あれは…幻だったはず。
だってあの店…【なんでもスーパー】はなくなっていたんだもの。
私は缶を手に取り
缶の裏側についている説明書きを見た。
【湯に当てて一晩おきましょう。湯に当てる際に自分の欲しいものを心の中で呟いて下さい。】
…はぁ?
それで何か起こるの?
私はバカバカしいと缶をテーブルの上に置いた。
…でも、晩ご飯のときも、お風呂のときも…その缶の事を考えてしまっていた。
…気になる。
私は寝る前、もう一度缶を手にとった。
振って見ても中身は音もなんもしない。
もう一度缶の裏側を読む。
…別に試してみるくらいならいいか。
私はお湯を用意し、そこに缶をつけた。
…「えっと…心の中で欲しいものを…呟く…か。」
…一人は淋しい…だから…
【一緒にいてくれる人が欲しい。】
……ってね。
「よし、あとは一晩つけておくんだね。…。」
コレでオッケイ!
…って、何マジになってんの私。
ありえないから…こんな事。
…こんなんで願いが叶うなら…世界中の人が幸せになれるじゃん…
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