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ガチャ))
私は断りもなく戸を開けた。
恋花は高校生にして一人暮らしだ。
普段から私は七緒と一緒に遊びに行くから遠慮を忘れてしまっていた。
真っ直ぐに伸びたそこまで長くない
廊下を私は進み、
玄関扉と向かい合うリビングへと繋ぐ
戸を開けた。
ガラ))
「…お邪魔してまーす。」
私はぶっきらぼうにいいながら
リビングのソファーへと目を移す。
そこには…
「うわっ!!」
「なっ…ノックくらいしなさいよー!!…」
…イチャイチャしていた気配たっぷりの2人の姿があった。
…恋花と七緒は
百合のカップルである。
…まぁね、予測はしていましたよ。
「あー…ゴメンね?」
「いやっ!!…なーんてね(笑)」
「ま、邪魔されたのは気に食わんけど、今ユマは傷の癒えない可哀想な天使だからな(笑)」
恋花は私をソファーに座らせイタズラに笑いながら私の頭をぽんっと叩く。
恋花は顔も名前も可愛らしい女っぽい子なんだけど…性格は男らしい。
「こらこら、ユマをいじめるな、恋花。」
七緒が私の頭撫で回す。
七緒は恋花とは違い
女の子っぽい子だ。
…美人さんだし…私の憧れ。
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