私と出会い

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「え、ユマ、晩ご飯作ってあるから食べていかない?」 七緒が私を引き止める。 「ありがとう。…でも、お母さんにも何か作ってあげたいしさ…」 「あ…そか…。」 七緒は手を離した。 その顔は心なしか少し悲しそうだった。 「じゃあ…明日食べに来てもいい?」 私が言うと七緒の顔がパアッと明るくなった。 「うん!絶対だからね!」 「おう!じゃあ明日は家族三人だな(笑)」 「(笑)そうだね(笑)」 …家族か。 私は七緒と恋花に見送られて家路に着いた。 ーーー ーーーーーーー そーいえは、家に材料費あったかな? 私は帰り際にスーパーによってく事にした。 が、 「…定休日…。」 残念なことに定休日。 …ついてない。 「どーしよう…ここら辺にはスーパーここしかないのに。」 私は辺りを見回した。 服屋…定食屋さん…カクテルバー… なんなのここ… 私は歩き出す。 定休日なら仕方ない。 丁度家から200メートル地点。 「あれ?…小さい…スーパー?」 そう、私の左側… 少し歩いたところに小さいお店があった。 お店の脇には 【なんでもスーパー】 と、書いてあった。 変な名前。 でも不思議と気になる。 私は【なんでもスーパー】と、書かれた看板に向かって歩き出す。 「…何か入りずらいんですけど…」 そう、何かはいりずらい。 だってこんなスーパーみた事ないし。 …帰ろう。
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