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「それはね、むかしウチで売られていたものだよ。」
私が不思議そうな顔をしてたのか分からないけど、叔母さんはその缶について話し出す。
「どんなものなんですか?」
「その缶に“give”って書いてあるだろ?その通りの意味だよ。」
「…はぁ…。」
「お嬢ちゃんには今日来てくれたお礼よ。ただであげるわ。」
「え?…?」
「きっと貴方にとって気休めかもしれないけど…良い贈り物になると思うわ……。」
「え、あ、あの!」
私が声をかけようとすると…
「あ、れ?…ここは?」
外?
私は…幻でも見ていたんだろうか?
…だって私の目の前には
ただの空き地しかなかったのだから。
…確かにさっき、私はさっき
あの【なんでもスーパー】に足を踏み入れた。
…そう、この景色。
確かにここにあったはずの店が…
……無い。
気味が悪い。
私は走って家までかえった。
ガチャ…バタンっ?))
「…っはぁ……何だったの…?」
私は一人、あの店の事をアタマに浮かばせながら、靴をぬいだ。
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