期限彼氏

私と出会い

私が家に帰ってすぐにする事…

リビングに入って直ぐに和室がある。
そこには

「ただいま、…お母さん。」

お母さんの仏壇がある。

三年前、お母さんは通り魔に殺された。私はお母さんと2人暮らしだったから当時は不安で仕方なかった。

お父さんも居るんだけど…
お父さんはお母さんと別れてから
新しい家庭をもっている。
子供も居るようだ。

私を引き取るという話も出ていたが
私はいきたくなかった。

一人で生活する事を望んだ。

お父さんからは仕送りをしてもらってるけど全く会っていない。

気軽でいいけど、やっぱり淋しい。

私はお母さんの仏壇の前に立って
手を合わせる。

これが私の日課だ。

ぐぅう)))

シンっとした部屋に私のお腹の虫が鳴る。

「うぅ…お腹空いた…。あ、ご飯にしよう！お母さんもお腹空いたでしょ？待っててね！」

勢いよくリビングに来た…

が、晩ご飯を作っていない事に気付き急いでキッチンにたった。

スーパーには行けなかったけど買い置きして置いたカレー粉があるから今晩はカレーかな♪

私は鍋に火をかけて切った具材をいれていく。

カレーはお母さんの大好物。

柔らかい肉にするため、リンゴにお肉を付けるのが我が家の秘伝だ。

ゴットン))

「…ん？」

キッチンの向かいの居間の方で何かが落ちる音がした。

あとは煮るだけだったので
私はキッチンを離れ、居間に向かう。