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大抵の者が、デリフィスより年上である。
ダネットはなんとも思わなかったが、まだ若いデリフィスを侮り、反発する者が何人もいた。
彼らに対して、デリフィスはおもねることはなかった。
武器を持たせ、打ち掛からせる。
一人ずつではなく、五人、十人を同時に相手にする。
何人もの大人を圧倒する姿に、ダネットは感心した。
弾みで自分の部下を斬り殺すこともあるが、デリフィスは平然としていた。
力こそ全て、と言っているように感じられた。
戦場では、確かにそうなのだ。
勝つこと、そして生き残ることこそが正義であり、それに必要なのは、なによりも力である。
戦場では、弱さは罪でさえもあった。
弱ければ死ぬ。
死は絶対であり、仕方ないの一言で済まされる。
そして、死んだ者は土に還るか、獣の餌になる。
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