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村を出ると、ザイアムは駆けた。
無謀にもザイアムを尾行しようという村人が現れるかもしれない。
だが、全力疾走をするザイアムに付いてこれる者はいない。
しばらく適当に移動したところで、ストラーム・レイルと遭遇した。
出会ってから、何日が経過したか。
もう何年という月日が過ぎ去ったような気もする。
初めて剣を交えた時は、一日半戦い続けた。
そして共に疲れ果て、どちらからともなく距離を取った。
その後は、丸一日眠った。
木の実や食べられる草を腹に入れ、また戦闘に臨む。
なかなか決着が付かなかった。
共に疲労のピークを迎えるまで、戦い続ける。
眠り、喰らい、そしてまた戦う。
何日も何日も、それを繰り返した。
戦い続けているうちに、随分と移動してしまった。
ある時から、ザイアムは村の宿で休むようになった。
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