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ダネットは、そこを気に入った。
なによりも、強いのがいい。
同数ならば、政府の正規軍さえ蹴散らせるだろう。
戦場で、ダネットは剣や斧を振るった。
活躍が認められ、すぐに部下を与えられた。
デリフィス・デュラムという男と知り合ったのは、その頃である。
ダネットよりもいくつか年下のその子供は、誰よりも戦場で目立っていた。
年齢に合わない体格で、体格に相応しい分厚い剣を振り回す。
デリフィスの剣を前に、立っていられる者は稀だった。
剣を振るたびに、三、四人が吹っ飛んでいく。
見栄えの良い顔立ちをしているが、そんなことよりも剣を構えた無骨な姿が印象に残る男だった。
やがてデリフィスは、部隊長となり百の部下を率いるようになった。
ダネットも、デリフィスの部下の一人となった。
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