2人が本棚に入れています
本棚に追加
男子は長ズボン。流石に夏場は困るだろうけれど、冬場は最高のアイテムだよね。
うちの学校の生徒の中には彼氏の男子生徒だったり、仲のいい男子のズボン借りたりしている奴もいるみたい。
なにを共有してんだこのアバズレが!って言いたいところだけど、ここは我慢しないといけない。
下手な踏み込みは自分の学校生活を断崖絶壁の崖に追いやるだけだ。
女子高生なら皆が恐れていることだ。
「ただいま。」
「おかえり。早かったわね光」
「まぁさむいしね。ご飯出来たら呼んで」
「はいはい」
かくして私は自分の家へと帰ってきた。
いつもママは帰ってくるたびに、反応の冷たい私に対して『おかえり』と言ってくれる。嬉しいのかうざいのかわからないけれど。
そういえば男子生徒は異性の前でママの事を「お母さん」とか「オカン」とか言ってるけれど、何を気にしているんだか。
普段の呼び方で呼べばいいのに、なんで少し詰まりながらも呼び方を変えるかな…。
「冷たっ。階段の冷たさが…」
因みにいうと私の家は二階建ての一軒家。その二階にある二つの部屋の一つが私の部屋だ。
「ふいー。今日も疲れた。幸い今日はバイト入れてないし、ゆっくりしようっと。」
週4で入れられている私にとっては随分な重労働。
気楽でいいですわぁ。今なら少しニートな気分がわかるかもしれない。
「でもまぁ、ニートは魅力的だけどなんか嫌だわ。ぶっちゃけるとね。」
今日は随分と独り言が多いな私。
まぁ自分の部屋だし問題はないのだけど。
そういえば今日は冴子からよくわからない情報を与えられていた気がする。
なんだっけ?『百円執事』…だっけ?
なんでも百円で雇えるとかなんとか。そんな奴いたら雇ってみてぇよ。
でもどうせ只の噂。それだけはわかってる。
「ひゃ、く、え、ん、し、つじ…っと。検索引っかかるかな?」
噂だとわかっていても検索してしまう。好奇心にはどうも勝てないなぁ…。
最初のコメントを投稿しよう!