第6章 闇が再び

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 ……どこだろ? 私……どうなっちゃったんだっけ……?  うっすらと目を開くと、鉄格子が目に入った。  ハッとして目を見開くと、恐怖が溢れてきた。  …………牢屋……。  どうやら正体がバレて閉じこめられたらしい。……闇の世界に……。  カタカタと身体が震える。  視線を移すと、地面にご飯が置かれていた。  朝食のようだ。パンとシチューだった。朝まで眠っていたのかな……。  前まで食べていた味気ないご飯。  食欲はなく、朝食から目を背ける。 「春也君……会いたいよ……」
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