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……ハァ。
大きくため息をつき、鉄格子に触れた。
脱出をしようとした時は何度もある。
だが、普通の鉄格子よりも丈夫なこともあり、傷さえつけれなかった。
無駄な抵抗は虚しいだけ……。時が来るのを待とう……。
そう思いながら鉄格子に寄りかかった。
暇だ…………。何もすることがない……。
――トコトコトコトコ。
足音が聞こえてきた。
何かと思い振り返ると、ボロボロになった女性が運ばれている。
そして私の前の牢屋に放り込まれた。
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