第6章 闇が再び

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 ……ハァ。  大きくため息をつき、鉄格子に触れた。  脱出をしようとした時は何度もある。  だが、普通の鉄格子よりも丈夫なこともあり、傷さえつけれなかった。  無駄な抵抗は虚しいだけ……。時が来るのを待とう……。  そう思いながら鉄格子に寄りかかった。  暇だ…………。何もすることがない……。  ――トコトコトコトコ。  足音が聞こえてきた。  何かと思い振り返ると、ボロボロになった女性が運ばれている。  そして私の前の牢屋に放り込まれた。
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