終 章 元凶

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「姫亜、そいつを助ける気? 私達を痛めつけたやつらと同じ人間なのに」 「お母……さん……?」  そこには憎悪で顔を歪めたお母さんがいた。  顔が私に似ていて、直感で分かった。  お母さんも能力者だったんだ……。  赤い瞳は暗く、何も写っていない。 「一緒に終わらせましょ、この世界を。こんなやつら……、生きていても仕方がない」 「お母さんが化け物を……?」  有り得ないことではない。  もしお母さんが化け物を送り込む能力を持っていたとすれば……、話が全て繋がる。  一気に化け物が襲ってきたのは全てお母さんの仕業……?
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