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向日葵のような笑顔を浮かべる瑠威を見て、誠一もまたフッと笑うと自然な形で瑠威とキスを交わしていた。
何度しても、昔と変わらないキスを互いに堪能する。
すると誠一はヒョイッと瑠威をお姫様抱っこし、そのまま寝室へと向かって歩き出した。
隙を突かれたのか、瑠威は動揺しながらもしっかりと誠一の首にしがみつく。
(そういえば、初めて出会った時もお姫様抱っこをされた記憶が・・・。)
あの時の瑠威は初めてのキスで感じてしまい、そのまま気絶してしまった。
そんな彼を誠一は文句を言いながらもお姫様抱っこをしてくれたのだ。
過去の記憶が鮮明に甦る。
寝室に入ると、誠一は優しく瑠威をベッドの上に置いた。
そして彼の身体に覆い被さると、キスをしたのだ。
誠一のキスで感じながら、瑠威の両腕は自然に彼の背中に回っており、自分の方へと抱き寄せる。
服を通して互いの熱を感じ合う。
長いキスが終わると、二人は互いの顔を見詰め合った。
「瑠威、愛している。」
「俺もです、誠一さん。」
「・・・・いい加減、さん付けは止めないか?」
「嫌です!」
「本当に頑固なんだから・・・。」
(それも瑠威だからな。)
フッと笑みを浮かべ、誠一は再びキスをしたのである。
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