318人が本棚に入れています
本棚に追加
互いの熱を感じ合いながら、二人はお互いにこの熱に飢えていたことを実感した。
どんなに年月が経っていたとしても、体は自分が求めている熱と快楽を覚えているようで、すぐに順応する。
耳元で『愛している。』と囁かれる度に、体中が歓喜する。
その度に体温が上昇して、火傷するかのような熱さを放出するのだ。
互いの手を重ね合したその瞬間、瑠威は更なる快楽に体中を支配された。
誠一の熱を感じながら、瑠威は涙を流しながら彼を求め続けた。
貪るような口付を交わし、獣のように互いを求め合う。
体中で感じながら瑠威は声を上げ、涙を浮かべる。
感じ方は十六年前と変わらないと思いながら、誠一は意地悪をしてわざと焦らす。
その度に瑠威がお願いするのだが、それでも誠一は焦らし続ける。
「お願いだから・・・。」
「じゃあ、瑠威からキスしてよ。」
「・・・・。」
誠一の意地悪さにカチンとくるものの、体も心も彼を求めている。
瑠威は涙目になりながら誠一にキスをして、再度お願いするとようやく誠一が動き始めた。
彼の動きと共に瑠威も限界へと近付いていく。
誠一の背中に爪を立て、彼に与えられる熱を享受しながら瑠威は愛しい恋人の名前を呼び続けた。
「誠一さん、誠一さん・・・!」
「瑠威、一緒に達こう!」
「あああああっ!」
激しく動いた瞬間、瑠威が絶頂を迎えた。
同時に誠一も迎え、二人は抱き合いながらベッドの中へと沈んでいく。
啄むようなキスを交わしながら、二人は笑みを浮かべて見つめ合った。
そして手を重ねて、互いの熱を感じ合うために濃厚なキスを交わしたのである。
最初のコメントを投稿しよう!