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キーンコーンカーンコーン
そんなこんなで昼休み←
え? 早いって?
だってさあ、小説読んでもまだ勉強したい?
ずっと授業出てるだけだよ?
ほら、俺元々平凡チキンだから、サボりとかしたことないし(´・ω・`)←
「けーちゃんっ! ホラ~起きてぇ! 食堂行こー」
隣の席で堂々と寝ている慶哉を起こす。
ちなみに、慶哉が寝るのは、国語と理科だけだ。
慶哉曰く、国語はずっと使ってきてるから分かるし、というかこれからは英語喋れれば良い、と。
理科なんかやる意味が分からないそうだ。
これでずっと三位内とか……天才滅べww
「んん……なぎぃ、……なんだ、あいつの授業終わったのか」
ふわあっとひとつ欠伸をする慶哉。
くっ……寝起きの甘い声で名前呼ばれたから、ついドキッとしたじゃないか
ほら、その不良っぽいのとのギャップに悶えてる人がいるよ!
「ほらぁ、早く起きて~? もうお腹ペコペコだよぉ」
「ん……そうだな、行くか。」
眩しいのか少し眉を顰める。
そして席を立ち、一緒に歩き始めた――――
ピンポンパンポン
『あー……親衛隊総隊長、1のS佐原 凪。至急生徒会室まで来るように』
…………あんっのクソバ会長……
ほのぼの返せと、切実に思った。
「会長様に呼ばれるとかぁ今日はついてるかも~? ごめんねぇ、けーちゃん。寂しいかもだけどー行ってくる~」
「はいはい、いってきな」
はーい、逝ってきまーす……。
と、そんなことを考えながらも顔はへらっと笑い、歩いているとき。
ドンッ
「あ、す、ごっめーん! 大丈夫ぅ?」
やっべーー!! すいませんって言うとこだった……。
「いえ、こちらこそ……」
俺とぶつかった彼は、そういうとそそくさとその場を立ち去ってしまった。
やっぱ親衛隊と関わりたくないのかなあ……。
そのとき俺は、気づいていなかった。
彼がニヤリと口の端をあげていたことと、
「腐ふふ……」
俺の頭の上がらないあの人と同じようなことを言っていたことに。
「総受け……♪」
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