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「凪、行くぞ」
「あっ、待ってよぉけーちゃん」
クールに先を歩いていく慶哉を俺は早足で追いかけた。
***
「はぁ~……相変わらず遠いよねぇ」
「無駄なとこに金かけすぎなんだよ、ここは」
慶哉ははあ、と溜め息をつき、教室の扉をがらりと開けた。
「「「キヤアアアアアアアアア!!///」」」
甲高い声と、一部野太いのとの黄土色な悲鳴パート2。
まあ、誰もが喜んでくれるわけでもなく……
「なんだよ親衛隊かよ」
「うっわ、チャラ男じゃん……」
なんて声も多々あり。
うん、そんな人がいてくれて物凄くホッとしてるよ。
ホモばっかのなかで、君たちはヒーローだ!!←
「みんな、おはよぉー」
へらっと笑い手を振って、俺は窓側の真ん中の方の席に座る。
ちなみに慶哉は隣の席。
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