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「笑うなキモイ」
「ふっへへへへ」
なんなんだこいつは。
俺は腹に一発パンチをお見舞いしてやった。そして歩くスピードを速くして、草太を置いてきた。後ろから何か声が聞こえるが無視。
普通はいい奴なんだけど、まぁなんかおかしいんだよな、頭が。
やっと下駄箱について下足と上履きを履き替えた。なんとなく話したことのあるクラスメイトと挨拶を交わしながら教室に向かう。
あ、そういえば自己紹介してなかった。
俺は長谷川謙吾。高校二年生。さっきのは昼岡草太。説明は省略。てかする価値なし。
階段を一つ一つゆっくり登っていると後ろから「けんごぉー」と男の撫で声が聞こえる。ききたくもないんだが…
「よう謙吾!改めておはよう!」
「はい、おはようさん」
「なぁ知ってるか?今日二年に転校生がくるらしいぜ。」
「へぇ、男?女?」
「わからん、来るって情報しか知らん」
なんだそら。まぁ、同じクラスになる可能性も高くないからそんな期待しないでおこーっと。
草太とそんな話をしていると、あっという間に教室について、そのまま席に着いた。それに続いて草太も席にカバンをおきにいっていた。
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