空に向かって

始まり

でももしこのクラスだったら俺の隣の席空いてるからそこに座るんだろうな。まぁそんな漫画みたいな話があるわけな「けーんご」

タイミングがいいのか悪いのか、少しイラついた気持ちを抑え、草太に返事をした。

「ん？」

「母さんが今日起きてなくてさ、弁当持ってきてねーんだわ。今日学食付き合って！」

「いーよ」

そんな他愛もない話をしているとあっという間にチャイムがなり、散らばっていた生徒が一斉に席に座った。ちなみに俺は1番後ろ。出席番号が後ろなのに1番前の草太。まじざまあみろってかんじ。

まもなくして担任が入ってきて朝のホームルームを始めた。
出席確認から始めて連絡事項や提出物の確認、その他もろもろな事をし始め、俺はまた一つ、大きなあくびをした。

「えーそれから」

担任が咳ばらいを一つして、話し始めた。

「俺らのクラスに一人、仲間が増える事になった。入って来い。」

その言葉を合図にガララと教室があき、一人の女の子がはいってきた。