第二幕 出会い
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考えてはいけない。 でも、あのお方の顔が紅子の頭を離れなかった。 その時だった。 足音が聞こえたのと 御簾の近くにあのお方のお姿が見えたのは。 無視すればいいのだろうか。 しかし、紅子にはできなかった。 少しでいい。 あのお方とお話してみたい。 そう思ってしまい、気づいたら御簾の近くに行っていた。
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