白鳥団長

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皆クスクスと笑っていた。だが、俺は笑えなかった。白鳥団長は入院してから少し変わった、いやおかしい。入院する前は、カタイ性格で真面目すぎるところがあった。だが、その性格が信頼をよんでいたのかもしれない。だが今は、違う。今のようにジョークをかましたりする。前はそんなことはしなかった。その行動事態に悪いことは何もないが‥‥‥‥。 『あ゛ぁー!‥‥‥‥くそ!』 何を考えているんだ。と、自分に言い聞かせた。白鳥団長が戻ってきたのに!‥‥‥‥自分の勘違いだと言い聞かせ、その日は帰った。 だが、ずっと根拠のない違和感を抱いていた。気になって同じグループの沖田さんに突拍子もない質問をぶつけた。 『白鳥団長、変わったとおもわないか?変だとおもわないか?違和感を感じないか?』 『どうしたんですか!?いきなりそんな質問をされても意味が‥‥‥‥』 『ごめん、ちゃんと順を追って話す。』 俺は一息ついて話を始めた。 『白鳥団長、変わったと思わないか?前は絶対にジョークなんて言わなかったぞ!』 それを聞いた沖田さんは少し笑ってこたえた。 『前からあぁいう人でしたよ!確かにジョークは言いませんでしたけど、まわりの人に人一倍気を遣う人でしたから皆さんに気を遣わせないためにわざとジョークを言ったんじゃないかと思います。‥‥私も少しおかしいとはおもいましたが‥‥』 『そうか‥‥‥‥そうだな。悪いな突然こんなこと聞いて。』 『いいえ、気にしないで下さい。‥‥では、これで私は』 『あぁ』 俺ほどは違和感を感じていなかったが、沖田さんもすこしおかしいと感じていた。 その後、そのまま家に直行しそのまま寝た。明日、決定的な何かが起きることも知らずに‥‥。
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