黒球

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翌日、昨日の話の事が気にかかり、あまり寝れなかった。つまり、寝不足だ。だがそんなことはお構いなしに時間は過ぎていく。そして、時計を見てやっと自分が寝坊した事に気づいた。僕は急いで支度をし、本部にむかった。だが、既に調査に向かっていた。今日僕等のグループは進化生物(ノット)の討伐および生態調査だったことを思い出し、すぐに白鳥団長達のもとへ向かった。 地上では、数キロ歩くと温度や湿度、環境までガラリとかわりる。だから、その環境によって進化生物(ノット)の種類や獰猛さが変わってくる。今日、僕等が調査する氷河地はその中でも獰猛な進化生物が多い地帯だ。長年討伐をしてきた人でも生きて帰ってこれるか分からない。それほどの危険地帯なのだ。 正直、一人で歩き回るのはかなり危険だ。だから、早く白鳥団長達と合流しないといけない。とか思っていると、人影が見えた。地上を歩き回っているのは、調査をしている調査団員だけ、そして、この地帯を調査しているグループは僕等のグループだけだ。進化生物(ノット)に遭遇する前に合流出来て良かった。 『白鳥団長~~~!!!』と、大声をあげ、走り寄っていった。だが何かおかしい。いくら呼んでも、振り返りもせず歩いている。そして、数メートルのところで僕は立ち止まった。あの人影は白鳥団長ではなく、進化生物 化型であった(進化生物にも種類があり、この化型は、尻尾を自由自在に化けさせる事ができ、それを使い獲物を誘き寄せる。獰猛さは氷河地一だ)。 化型は僕を見つけると一目散に襲いかかってきた。僕は腰が抜けて動けなかった。ただひたすら襲いかかってくる化型を見上げる事しか出来なかった。 すると突然、化型は顔を押さえもがきはしめた。良く見ると化型の目には対進化生物用武具の刀が刺さっていた。そして遠くから『スバル~~~!!!』と呼ぶこえが聞こえた。振り替えると白鳥団長達がいた。 『早く走れ!逃げるぞ!!』 僕は白鳥団長達のいる方向へ走って逃げた。その後は何もなかったが、自分の未熟さを痛感した1日だった。
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